問題文
まず問題文だけに集中します。採点後に要点と解説へ進みます。
(選択問題)
図のように、極板間の厚さ \(d\) [m], 表面積 \(S\) [m\(^2\)] の平行板コンデンサAとBがある。コンデンサAの内部は、比誘電率と厚さが異なる3種類の誘電体で構成され、極板と各誘電体の水平方向の断面積は同一である。コンデンサBの内部は、比誘電率と水平方向の断面積が異なる3種類の誘電体で構成されている。コンデンサAの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれ \(E_{A1}, E_{A2}, E_{A3}\), コンデンサBの各誘電体内部の電界の強さをそれぞれ \(E_{B1}, E_{B2}, E_{B3}\) とし、端効果, 初期電荷及び漏れ電流は無視できるものとする。また、真空の誘電率を \(\varepsilon_{0}\) [F/m] とする。両コンデンサの上側の極板に電圧 \(V\) [V] の直流電源を接続し、下側の極板を接地した。次の(a)及び(b)の問に答えよ。
コンデンサA構成: 上から順に \(\varepsilon_{r}=2\) (厚さ \(d/6\)), \(\varepsilon_{r}=3\) (厚さ \(d/3\)), \(\varepsilon_{r}=6\) (厚さ \(d/2\))。
コンデンサB構成: 左から順に \(\varepsilon_{r}=2\) (面積 \(S/6\)), \(\varepsilon_{r}=3\) (面積 \(S/3\)), \(\varepsilon_{r}=6\) (面積 \(S/2\))。厚さは全て \(d\)。
図はタップで拡大できます。
あなた: -番
正解: 2番
この問題で変わったこと
・この問題では「静電気」を固められます。
・関連問題 5 問で続けて定着できます。
要点
正解は(2)。印加電圧が同じなので蓄積エネルギー比は静電容量比で決まります。Aは誘電体の直列合成、Bは並列合成として容量を比べることが決め手です。
詳細解説
エネルギー比
エネルギー \(W = \frac{1}{2}CV^2\)。\(V\) は共通なので静電容量比 \(C_A/C_B\) を求める。
\(C_A\) (直列): \(\dfrac{1}{C_A} = \dfrac{d/6}{2\varepsilon_0 S} + \dfrac{d/3}{3\varepsilon_0 S} + \dfrac{d/2}{6\varepsilon_0 S} = \dfrac{d}{\varepsilon_0 S} \left( \dfrac{1}{12} + \dfrac{1}{9} + \dfrac{1}{12} \right) = \dfrac{d}{\varepsilon_0 S} \frac{10}{36}\)。
\(C_A = 3.6 \dfrac{\varepsilon_0 S}{d}\)。
\(C_B\) (並列): \(C_B = \dfrac{2\varepsilon_0 (S/6)}{d} + \dfrac{3\varepsilon_0 (S/3)}{d} + \dfrac{6\varepsilon_0 (S/2)}{d} = \dfrac{\varepsilon_0 S}{d} \left( \dfrac{1}{3} + 1 + 3 \right) = 4.33 \dfrac{\varepsilon_0 S}{d}\)。
倍率: \(3.6 / 4.33 \approx 0.83\)。
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