架空送電線路の構成部品に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
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(1)
鋼心アルミより線は、アルミ線を使用することで質量を小さくし、これによる強度の不足を、鋼心を用いることで補ったものである。
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(2)
がいしは、電線と鉄塔などの支持物との間を絶縁するために使用する。雷撃などの異常電圧による絶縁破壊は、がいし内部で起こるように設計されている。
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(3)
架空送電線におけるねん架とは、送電線各相の作用インダクタンスと作用静電容量を平衡させるために行われるもので、ジャンパ線を用いて電線の配置を入れ替えることができる。
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(4)
電線の微風振動やギャロッピングを抑制するために、電線にダンパを取り付け、振動エネルギーを吸収する方法がとられる。
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(5)
送電線やがいしを雷撃などの異常電圧から保護するための設備に架空地線がある。架空地線には、光ファイバを内蔵し電力用通信線として使用されるものもある。
要点
正解は(2)。架空送電線路の構成部品の役割を問う文章問題です。がいしは異常電圧時に内部貫通破壊するようには設計せず、表面フラッシオーバの方が被害が小さいので、(2) が誤りです。部品ごとの役割を素直に思い出せば判断できます。
詳細解説
この問題では、架空送電線路の各部品が何のためにあるかを素直に整理することがポイントです。
がいしは、通常時には電線と支持物の間を絶縁するが、雷サージなどの異常電圧時には、がいし内部が貫通破壊するよりも表面の空気中でフラッシオーバする方が設備被害は小さい。
そのため、がいしは内部で絶縁破壊が起こるようには設計しない。したがって、(2) が誤りである。
(1) の鋼心アルミより線、(3) のねん架、(4) のダンパ、(5) の架空地線は、いずれも架空送電線路の一般的な記述として正しい。
この設問は式よりも設備の考え方を知っているかが問われています。がいしは「壊れても交換可能な表面放電へ誘導する」発想で設計される点を押さえると判断しやすくなります。内部破壊は復旧に大きな手間がかかるため、避けるべき状態だと理解しておくとよいです。ねん架や架空地線、ダンパの用途まで連想できると、誤記の選択肢だけを落ち着いて外せます。