図のような自家用電気施設の供給系統において、変電室変圧器二次側(210 [V])で三相短絡事故が発生した場合、次の(a)及び(b)に答えよ。
ただし、受電電圧 6600 [V], 三相短絡事故電流 \( I_{s}=7 \) [kA] とし、変流器 CT-3 の変流比は、75A/5Aとする。
この事故における保護協調において、施設内の過電流継電器の中で最も早い動作が求められる過電流継電器(以下, OCR-3という。)の動作時間 [秒] の値として、最も近いのは次のうちどれか。
ただし、OCR-3の動作時間演算式は \( T=\dfrac{80}{(N^{2}-1)}\times\dfrac{D}{10} \) [秒]とする。この演算式におけるTはOCR-3の動作時間 [秒]、NはOCR-3の電流整定値に対する入力電流値の倍数を示し、Dはダイヤル (時限) 整定値である。
また、CT-3 に接続された OCR-3の整定値は次のとおりとする。
| OCR名称 | 電流整定値〔A〕 | ダイヤル(時限)整定値 |
| :--- | :--- | :--- |
| OCR-3 | 3 | 2 |
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要点
正解は(2)。OCR-3への入力電流は上記の 14.85 A です。2. 電流整定値は 3 A なので、倍数 \( N \) は、 3. 動作時間式に代入します(D=2)。最も近い値は 0.7 です。
詳細解説
正解は(2)です。
1. OCR-3への入力電流は上記の 14.85 A です。
2. 電流整定値は 3 A なので、倍数 \( N \) は、
\[ N = \dfrac{14.85}{3} = 4.95 \]
3. 動作時間式に代入します(D=2)。
\[ T = \dfrac{80}{(4.95^2 - 1)} \times \dfrac{2}{10} \]
\[ T = \dfrac{80}{(24.5 - 1)} \times 0.2 = \dfrac{16}{23.5} \approx 0.68 \text{ [秒]} \]
最も近い値は 0.7 です。
保護協調の問題では、図のCT位置とOCRの整定値を読んで、事故点に最も近い継電器から先に動作させるのが保安上の前提です。CT比で二次電流へ換算してから動作時間式に入れる順番を崩さないことが決め手です。
以上より、選択肢(2)が正解です。