問題文
受変電設備や送配電設備に設置されるリアクトルに関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
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(1)
分路リアクトルは、電力系統から遅れ無効電力を吸収し、系統の電圧調整を行うために設置される。母線や変圧器の二次側・三次側に接続し、負荷変動に応じて投入したり切り離したりして使用される。
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(2)
限流リアクトルは、系統故障時の故障電流を抑制するために用いられる。保護すべき機器と直列に接続する。
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(3)
電力用コンデンサに用いられる直列リアクトルは、コンデンサ回路投入時の突入電流を抑制し、コンデンサによる高調波障害の拡大を防ぐことで、電圧波形のひずみを改善するために設ける。コンデンサと直列に接続し、回路に並列に設置する。
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(4)
消弧リアクトルは、三相電力系統において送電線路にアーク地絡を生じた場合、進相電流を補償し、アークを消滅させ、送電を継続するために用いられる。三相変圧器の中性点と大地間に接続する。
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(5)
補償リアクトル接地方式は、66kV から 154kVの架空送電線において、対地静電容量によって発生する地絡故障時の充電電流による通信機器への影響を抑制するために用いられる。中性点接地抵抗器と直列に補償リアクトルを接続する。
5. **誤り**。補償リアクトル接地方式は、主に**地中ケーブル系統**(66kV~154kV等)において採用される方式です。ケーブル系統は架空送電線に比べて対地静電容量が非常に大きいため、地絡時の充電電流(進み電流)が大きくなります。これを補償するために、中性点抵抗と並列あるいは直列にリアクトルを付加するものですが、問題文の「架空送電線において」という記述が不適切です。架空線では通常、抵抗接地や(かつての)消弧リアクトル接地が用いられます。また、補償リアクトルは大きな充電電流をキャンセルするためのものです。