問題文
次の文章は、マーレーループ法に関する記述である。
マーレーループ法はケーブル線路の故障点位置を標定するための方法である。この基本原理は (ア) ブリッジに基づいている。図に示すように、ケーブルA の一箇所においてその導体と遮へい層の間に地絡故障を生じているとする。この場合に故障点の位置標定を行うためには、マーレーループ装置を接続する箇所の逆側端部において、絶縁破壊を起こしたケーブルAと、これに並行する絶縁破壊を起こしていないケーブルBの (イ) どうしを接続して、ブリッジの平衡条件を求める。ケーブル線路長をL、マーレーループ装置を接続した端部側から故障点までの距離をx、ブリッジの全目盛を1000、ブリッジが平衡したときのケーブルAに接続されたブリッジ端子までの目盛の読みをaとしたときに、故障点までの距離xは (ウ) で示される。
なお、この原理上、故障点の地絡抵抗が (エ) ことがよい位置標定精度を得るうえで必要である。
ただし、ケーブルA、Bは同一仕様、かつ、同一長とし、また、マーレーループ装置とケーブルの接続線、及びケーブルどうしの接続線のインピーダンスは無視するものとする。
上記の記述中の空白箇所 (ア)、(イ)、(ウ)及び(エ)に当てはまる組合せとして、正しいものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
図はタップで拡大できます。
選択肢
* **(ア)**: マーレーループ法は「ホイートストン」ブリッジの原理を応用したものです。
* **(イ)**: 健全なケーブルBを帰路として利用するため、ケーブルAとBの「導体」同士を短絡してループを作ります。
* **(ウ)**: 全長 \(2L\) のループ抵抗に対し、故障点までの抵抗分がブリッジで分圧されます。ブリッジの読み \(a\) が故障点側(ケーブルA側)の抵抗に対応する場合、
\(\dfrac{x}{2L} = \dfrac{a}{1000} \rightarrow x = \dfrac{2La}{1000} = \dfrac{aL}{500}\) となります。
* **(エ)**: ブリッジの検出感度を高めるため、地絡抵抗は「十分低い」方が電流が流れやすく、精度が良くなります。
よって、(2)が正解です。