問題文
汽力発電所の保護装置に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
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(1)
ボイラ内の蒸気圧力が一定限度を超えたとき、蒸気を放出させ機器の破損を防ぐ蒸気加減弁が設置されている。
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(2)
ボイラ水の循環が円滑に行われないとき、水管の焼損事故を防止するため、燃料を遮断してバーナを消火させる燃料遮断装置が設置されている。
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(3)
蒸気タービンの回転速度が定格を超える一定値以上に上昇すると、自動的に蒸気止弁を閉じて、タービンを停止する非常調速機が設置されている。
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(4)
蒸気タービンの軸受油圧が異常低下したとき、タービンを停止させるトリップ装置が設置されている。
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(5)
発電機固定子巻線の内部短絡を検出・保護するために、比率差動継電器が設置されている。
1. **誤り**。ボイラ内の蒸気圧力が規定値を超えた場合に蒸気を放出して圧力を下げる装置は「**安全弁**」です。「蒸気加減弁」はタービンへ送る蒸気量を調整して出力を制御するための弁です。
2. 正しい。ボイラ水の循環不良は水管の焼損(空焚き状態)につながるため、燃料遮断(MFT: Master Fuel Trip)が行われます。
3. 正しい。非常調速機(オーバースピードトリップ)の記述です。
4. 正しい。軸受油圧低下は軸受焼損につながるため、トリップ(停止)させます。
5. 正しい。発電機内部短絡保護には比率差動継電器(87G)が用いられます。