問題文
公称電圧 6600 \([ \text{V} ]\)、周波数 50 \([ \text{Hz} ]\) の三相3線式配電線路から受電する需要家の竣工時における自主検査で、高圧引込ケーブルの交流絶縁耐力試験を「電気設備技術基準の解釈」に基づき実施する場合、次の(a)及び(b)の問に答えよ。
ただし、試験回路は図のとおりとし、この試験は3線一括で実施し、高圧引込ケーブル以外の電気工作物は接続されないものとし、各試験器の損失は無視する。
また、試験対象物である高圧引込ケーブル及び交流絶縁耐力試験に使用する試験器等の仕様は、次のとおりである。
○高圧引込ケーブルの仕様
ケーブルの種類: 6 600V CVT
公称断面積: \(38 [\text{mm}^{2}]\)
ケーブルのこう長: 150 [m]
1線の対地静電容量: 0.22 [\(\mu\text{F/km}\)]
○試験で使用する機器の仕様
試験用変圧器: 入力0-130V, 出力0-13kV, 巻数比1/100, 30分定格400mA
高圧補償リアクトル: 許容13kV, 13kV 50Hz時300mA
この絶縁耐力試験で必要な電源容量として、単相交流発電機に求められる最小の容量 \([ \text{kV}\cdot\text{A} ]\) に最も近い数値を次の1~5のうちから一つ選べ。
図はタップで拡大できます。
選択肢
試験電圧 10350 V におけるリアクトル電流 \(I_L\) を求めます。
リアクトルは誘導性で電流は電圧に比例します。
\(I_L = 300 [\text{mA}] \times \dfrac{10350}{13000} \approx 238.8\) mA
変圧器からの供給電流(合成電流)\(I\) は、容量性電流と誘導性電流の差です。
\(I = |I_C - I_L| = |322 - 239| = 83\) mA
必要な電源容量 \(P\) は、試験電圧 \(\times\) 供給電流 で求められます(変圧器の損失等は無視)。
\(P = 10.35 [\text{kV}] \times 0.083 [\text{A}] \approx 0.86 [\text{kV}\cdot\text{A}]\)
最も近い標準的な容量、あるいは数値として近いものは 1.0 kV\(\cdot\)A。