図は、パルス幅変調制御(PWM制御)によって 50 [Hz] の交流電圧を出力するインバータの回路及びその各部電圧波形である。直流の中点Mからみて端子 A 及び B に発生する瞬時電圧をそれぞれ \(v_{A}\) [V] 及び \(v_{B}\) [V] とする。端子 A と B との間の電圧 \(v_{A-B}=v_{A}-v_{B}\) [V] に関する次の(a)及び(b)の問に答えよ。
\(v_{A-B}\) [V] は、高調波を含んでいるため、高調波も含めた実効値 \(V_{rms}\) [V] は、小問(a)で求めた基本波成分の実効値よりも大きい。波形が 5 [ms] ごとに対称なので、実効値は最初の 5 [ms] の区間で求めればよい。5 [ms] の区間で電圧を出力している時間の合計値を \(T_{s}\) [ms] とすると実効値 \(V_{rms}\) [V] は次の式で求められる。
\[ V_{rms}=\sqrt{\frac{T_{s}}{5}}\times V_{d} \, [V] \]
実効値 \(V_{rms}\) [V] の値として、最も近いものを次の(1)〜(5)のうちから一つ選べ。
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要点
正解は(4)。与えられた式に代入します。よって、最も近い 151 [V] である (4) が正解です。
詳細解説
問題図(波形の拡大図)から、最初の5ms間におけるパルス(電圧 \(V_d\) が出力されている期間)の合計時間 \(T_s\) を読み取ります。
パルス幅は(立ち下がり時刻 - 立ち上がり時刻)で求まります。
1. \(1.31 - 0.96 = 0.35\)
2. \(2.59 - 1.94 = 0.65\)
3. \(3.80 - 2.93 = 0.87\)
4. \(4.94 - 3.97 = 0.97\)
合計時間 \(T_s = 0.35 + 0.65 + 0.87 + 0.97 = 2.84\) [ms]
与えられた式に代入します。
\[ V_{rms} = V_d \sqrt{\dfrac{T_s}{5}} = 200 \times \sqrt{\dfrac{2.84}{5}} \]
\[ V_{rms} = 200 \times \sqrt{0.568} \]
\[ V_{rms} \approx 200 \times 0.75366 = 150.73 \, \text{[V]} \]
よって、最も近い 151 [V] である (4) が正解です。