問題文
一般的な三相かご形誘導電動機がある。
出力が大きい定格運転条件では、誘導機の等価回路の電流は、「二次電流 \(\gg\) 励磁電流」であるから、励磁回路を省略しても特性をほぼ表現できる。さらに、「二次抵抗による電圧降下 \(\gg\) その他の電圧降下」となるので、一次抵抗と漏れリアクタンスを省略しても、おおよその特性を検討できる。
このような電動機でトルク一定負荷の場合に、電流100Aの定格運転から電源電圧と周波数を共に10%下げて回転速度を少し下げた。このときの電動機の電流の値 [A] として、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
V/f一定制御(電圧 \( V \) と周波数 \( f \) の比を一定に保つ制御)を行っています。
磁束 \( \phi \) は \( V/f \) に比例するため、電圧と周波数を共に10%下げても磁束は一定に保たれます。
誘導電動機のトルク \( T \) は、磁束 \( \phi \) と二次電流 \( I_2 \) の積に比例します(\( T \propto \phi I_2 \))。
負荷トルクが一定で、かつ磁束が一定であれば、二次電流 \( I_2 \) も一定となります。一次電流は励磁電流と二次電流の和ですが、励磁電流もほぼ一定とみなせるため、一次電流も変化せず、元の100Aのままとなります。