問題文
バイポーラトランジスタを用いた電力増幅回路に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
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(1)
コレクタ損失とは、コレクタ電流とコレクタ・ベース間電圧との積である。
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(2)
コレクタ損失が大きいと、発熱のためトランジスタが破壊されることがある。
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(4)
B級電力増幅回路では、無信号時にコレクタ電流が流れず、電力の無駄を少なくすることができる。
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(5)
C級電力増幅回路は、高周波の電力増幅に使用される。
1. **誤り**。コレクタ損失(Collector Dissipation, \( P_C \))は、通常エミッタ接地回路において「コレクタ電流 \( I_C \) と **コレクタ・エミッタ間電圧 \( V_{CE} \)** との積」で定義されます。(ベース接地なら \( V_{CB} \) ですが、電力増幅は通常エミッタ接地で行われ、一般論としてのコレクタ損失は \( V_{CE} \) を用います。また、記述も「コレクタ・ベース間」と断定している点が不適切です。)
2. 正しい。最大コレクタ損失 \( P_{Cmax} \) を超えると熱破壊の恐れがあります。
3. 正しい。A級増幅の理論最大効率は、トランス結合で50%、抵抗負荷で25%です。
4. 正しい。B級はバイアスをカットオフ点に設定するため、無信号時に電流が流れません。
5. 正しい。C級は効率が高いが歪みが大きいため、同調回路と組み合わせた高周波電力増幅(送信機など)に用いられます。