問題文
架空送電線路のがいしの塩害現象及びその対策に関する記述として、誤っているものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
選択肢
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(1)
がいし表面に塩分等の導電性物質が付着した場合、漏れ電流の発生により、可聴雑音や電波障害が発生する場合がある。
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(2)
台風や季節風などにより、がいし表面に塩分が急速に付着することで、がいしの絶縁が低下して漏れ電流の増加やフラッシオーバが生じ、送電線故障を引き起こすことがある。
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(3)
がいしの塩害対策として、がいしの洗浄、がいし表面へのはっ水性物質の塗布の採用や多導体方式の適用がある。
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(4)
がいしの塩害対策として、雨洗効果の高い長幹がいし、表面漏れ距離の長い耐霧がいしや耐塩がいしが用いられる。
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(5)
架空送電線路の耐汚損設計において、がいしの連結個数を決定する場合には、送電線路が通過する地域の汚損区分と電圧階級を加味する必要がある。
誤りは(3)です。
「多導体方式の適用」は、主にコロナ放電の抑制やインダクタンスの低減(送電容量増加)を目的としており、がいしの塩害対策としては関係ありません。塩害対策としては、選択肢にある洗浄、はっ水性物質(シリコンコンパウンド等)の塗布、過絶縁(がいし個数を増やす)、耐塩がいしの採用などが行われます。