問題文
周囲温度が25℃の場所において、単相3線式(100/200V)の定格電流が30Aの負荷に電気を供給する低圧屋内配線Aと、単相2線式 (200V)の定格電流が30Aの負荷に電気を供給する低圧屋内配線Bがある。いずれの負荷にも、電動機又はこれに類する起動電流が大きい電気機械器具は含まないものとする。二つの低圧屋内配線は、金属管工事により絶縁電線を同一管内に収めて施設されていて、同配管内に接地線は含まない。低圧屋内配線Aと低圧屋内配線Bの負荷は力率100%であり、かつ、低圧屋内配線Aの電圧相の電流値は平衡しているものとする。また、低圧屋内配線A及び低圧屋内配線Bに使用する絶縁電線の絶縁体は、耐熱性を有しないビニル混合物であるものとする。
「電気設備技術基準の解釈」に基づき、この絶縁電線の周囲温度による許容電流補正係数 \(k_1\) の計算式は下式とする。また、絶縁電線を金属管に収めて使用する場合の電流減少係数 \(k_2\) は下表によるものとして、次の (a)及び(b)の問に答えよ。
\[ k_1 = \sqrt{\dfrac{60-\theta}{30}} \]
この式において、\(\theta\) は、周囲温度(単位: ℃)とし、周囲温度が30℃以下の場合は \(\theta=30\) とする。
表:電流減少係数 \(k_2\)
同一管内の電線数 | 電流減少係数 \(k_2\)
--- | ---
3以下 | 0.70
4 | 0.63
5又は6 | 0.56
この表において、中性線、接地線及び制御回路用の電線は同一管に収める電線数に算入しないものとする。
周囲温度による許容電流補正係数 \(k_1\) の値と、金属管に収めて使用する場合の電流減少係数 \(k_2\) の値の組合せとして、最も近いものを次の(1)~(5)のうちから一つ選べ。
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選択肢
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(1)
\(k_1\) 1.00, \(k_2\) 0.56
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(2)
\(k_1\) 1.00, \(k_2\) 0.63
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(3)
\(k_1\) 1.08, \(k_2\) 0.56
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(4)
\(k_1\) 1.08, \(k_2\) 0.63
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(5)
\(k_1\) 1.08, \(k_2\) 0.70
周囲温度 \(\theta = 25\)℃ ですが、条件より30℃以下のため \(\theta = 30\) として計算します。
\[ k_1 = \sqrt{\dfrac{60-30}{30}} = \sqrt{1} = 1.00 \]
電線数について:
- 配線A(単相3線式):電圧線2本、中性線1本。中性線は算入しないため、2本とカウント。
- 配線B(単相2線式):電圧線2本。2本とカウント。
- 合計電線数 = 2 + 2 = 4本。
表より、4本のときの電流減少係数 \(k_2\) は 0.63 です。
よって、\(k_1 = 1.00\), \(k_2 = 0.63\) となります。