変圧器の試験方法の一つに温度上昇試験がある。小形変圧器の場合には実負荷法を用いるが、電力用等の大形変圧器では返還負荷法を用いる。返還負荷法では、外部電源から鉄損と銅損に相当する電力のみを供給すればよいので試験電源が比較的小規模なものですむ。単相変圧器におけるこの試験の結線方法及び図中に示す鉄損、銅損の供給方法として、次の(1)~(5)のうちから正しいものを一つ選べ。ただし、\( T_1 \)、\( T_2 \) は試験対象となる同じ仕様の変圧器、\( T_3 \) は補助変圧器である。
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要点
正解は(2)。返還負荷法(相愛法、スンプナ法)の正しい結線は以下の通りである。1. 一次側(または二次側の一方): 2台の変圧器を並列に接続し、定格電圧を印加する。これにより鉄損が供給される。
詳細解説
正解は(2)です。
返還負荷法(相愛法、スンプナ法)の正しい結線は以下の通りである。
1. 一次側(または二次側の一方): 2台の変圧器を並列に接続し、定格電圧を印加する。これにより鉄損が供給される。
2. 二次側(または他方): 2台の変圧器を直列に、かつ誘導起電力が打ち消し合う(差動)ように接続する。この回路に電圧調整器(補助変圧器 \( T_3 \))を介して電圧を印加し、定格電流を流す。これにより銅損が供給される。
選択肢(2)の図は、左側で電源が並列に接続され(鉄損供給)、右側で巻線が直列かつ逆極性(ループ内の電圧和が0になるよう)に接続され、そこに補助変圧器 \( T_3 \) から電圧を注入(銅損供給)している構成となっているため、正しい。