要点
正解は(4)。始動時は逆起電力がないことを起点に、電流や損失の関係を追う問題です。正しいものではなく誤りを選ぶ設問かどうかも先に確認します。誤り探しは、正しそうな肢を探すより、条件とずれる肢を一つずつ切る方が安定します。
詳細解説
この問題の論点は、機器の基本原理と代表式を条件に合わせて使えるかという点です。最初に問題文の条件を固定し、どの式や用語で判定するかを決めると全体が追いやすくなります。
安定な動作点とは、回転数がわずかに上がったときに「負荷トルク > 電動機トルク」となり減速させる力が働く点です。
かご形誘導電動機と定トルク負荷が2点で交わる場合、低速側の交点は、電動機トルクの傾きが正(右上がり)であり、負荷トルクの傾き(ゼロ)より大きいため不安定です。高速側の交点は、電動機トルクの傾きが負(右下がり)で安定です。
「加速時と減速時によって安定な動作点が変わる」という記述は誤りです。低速側の点は不安定なため、そこにとどまることはできません(始動できれば高速側の安定点に落ち着きます)。
この種の問題は、正しい内容を探すのではなく、どの条件が条文や原理とずれているかを意識して読むことが大切です。
類題では、まず基本式の意味を確認し、与えられた条件がどの項に効くかを順に追うのが近道です。