要点
正解は(2)。始動時は逆起電力がないことを起点に、電流や損失の関係を追う問題です。正しいものではなく誤りを選ぶ設問かどうかも先に確認します。誤り探しは、正しそうな肢を探すより、条件とずれる肢を一つずつ切る方が安定します。
詳細解説
この問題の論点は、機器の基本原理と代表式を条件に合わせて使えるかという点です。最初に問題文の条件を固定し、どの式や用語で判定するかを決めると全体が追いやすくなります。
誤っている記述を選ぶ問題です。
* (2) **誤り**: 比例推移において、二次抵抗 \(R_2\) を大きくすると、最大トルクを発生する滑り \(s_m\) (\(s_m \propto R_2\))は **大きく** なります(1に近づく)。記述にある「滑りが小さくなり」は誤りです。なお、二次抵抗を大きくすることで始動トルクを大きくする(始動特性を良くする)こと自体は可能です。
* (1) 正しい: 二次抵抗が増加すると、滑りが増加し、二次銅損(\(P_{c2} = s P_2\))が増えるため効率は低下します。
* (3) 正しい: 始動時は抵抗を挿入してトルクを稼ぎ、定格運転時は短絡して効率を上げることができます。
* (4)(5) 正しい: 特殊かご形(二重かご、深溝かご)は、始動時の表皮効果などを利用して「高始動トルク・低始動電流」と「定格時の良効率」を両立させる構造です。
この種の問題は、正しい内容を探すのではなく、どの条件が条文や原理とずれているかを意識して読むことが大切です。
類題では、まず基本式の意味を確認し、与えられた条件がどの項に効くかを順に追うのが近道です。