問題文
電気車を駆動する電動機として、直流電動機が広く使われてきた。近年、パワーエレクトロニクス技術の発展によって、電気車用駆動電動機の電源として、可変周波数・可変電圧の交流を発生することができるインバータを搭載する電気車が多くなった。そのシステムでは、構造が簡単で保守が容易な(ア)三相誘導電動機をインバータで駆動し、誘導電動機の制御方法として滑り周波数制御が広く採用されていた。電気車の速度を目標の速度にするためには、誘導電動機が発生するトルクを調節して電気車を加減速する必要がある。誘導電動機の回転周波数はセンサで検出されるので、回転周波数に滑り周波数を加算して得た(イ)周波数で誘導電動機を駆動することで、目標のトルクを得ることができる。電気車を始動・加速するときには(ウ)の滑りで運転し、回生制動によって減速するときには(エ)の滑りで運転する。最近はさらに電動機の制御技術が進展し、誘導電動機のトルクを直接制御することができる(オ)制御の採用が進んでいる。また、電気車用駆動電動機のさらなる小形・軽量化を目指して、永久磁石同期電動機を適用しようとする技術的動向がある。
上記の記述中の空白箇所(ア)、(イ)、(ウ)、(エ)及び(オ)に当てはまる語句として、正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
選択肢
電気車には保守が容易な**かご形**三相誘導電動機が用いられる。
インバータが出力する周波数は電動機の固定子に供給されるため**一次**周波数である。
電動機として加速する際は同期速度が回転速度より速いため滑りは**正**、回生制動時は回転速度が同期速度より速くなるため滑りは**負**となる。
トルクと磁束を独立制御できる高性能な方式は**ベクトル**制御である。
したがって、(1)が正しい組み合わせである。