要点
正解は(4)。条文の対象、設備、数値要件の組合せを正しく対応付ける問題です。小問ごとに使う式と条件を切り分けて考えると整理しやすいです。復習では、使う式、代入値、単位換算の順で声に出して確認すると取り違えが減ります。
詳細解説
この問題の論点は、条文の対象、設備、数値要件を正しく対応付けられるかという点です。最初に問題文の条件を固定し、どの式や用語で判定するかを決めると全体が追いやすくなります。
**設問(a)**
B種接地抵抗値の上限は、高圧側の1線地絡電流 \(I_g\) を用いて計算します。
遮断時間が1秒を超え2秒以下(1.3秒)の場合、許容対地電圧は300Vとなります。
\[ R_B = \dfrac{300}{I_g} = \dfrac{300}{5} = 60 \, \Omega \]
よって正解は(4)です。
**設問(b)**
低圧側(非接地方式、ただし1端子B種接地)の対地静電容量を通じた漏れ電流を求めます。
200V三相3線式で、1端子が接地されている場合、他の2相の対地電圧は線間電圧相当(200V)になります。
対地充電電流の合計値 \(I\) は、以下の式で求められます(\(V\)は線間電圧)。
\[ I = \sqrt{3} \omega C V \]
\[ I = \sqrt{3} \times (2\pi \times 50) \times (0.1 \times 10^{-6}) \times 200 \]
\[ I \approx 1.732 \times 314.16 \times 2 \times 10^{-5} \]
\[ I \approx 10.88 \times 10^{-3} \text{ A} \approx 11 \text{ mA} \]
\(R_B\) (100\(\Omega\)) は静電容量のインピーダンス(約30k\(\Omega\))に対して十分に小さいため、電流値はほぼ静電容量で決まります。
よって正解は(1)です。
法規は似た言い回しが多いので、設備の種類、対象者、数値条件をばらさず一まとまりで押さえると判断が安定します。
類題でも、空欄の前後だけで決めず、条文全体の意味と数値要件を一緒に確認する習慣をつけると得点が安定します。