問題文
電気機器は磁束を利用する観点から、次のように分類して考えることができる。
a. 交流で励磁する (ア) と (イ) は、負荷電流を流す巻線が磁束を発生する巻線を兼用するなどの共通点があるので、基本的に同じ形の等価回路を用いて特性計算を行う。
b. 直流で励磁する (ウ) と (エ) は、負荷電流を流す電機子巻線と、磁束を発生する界磁巻線を分けて設ける。
c.(エ) を自己始動電動機として用いる場合、その磁極表面にかご形導体を設け、 (イ) と同様の始動トルクを発生させる。
上記の記述中の空欄箇所(ア),(イ),(ウ)及び(エ)に当てはまる語句として、正しいものを組み合わせたのは次のうちどれか。
選択肢
電気機器の動作原理と構造に基づく分類に関する問題です。
* **aについて**
交流励磁を用いる**変圧器**と**誘導機**(誘導電動機)は、いずれも電磁誘導の法則を基本としています。変圧器の一次巻線と誘導機の定格巻線は、磁束を発生させる励磁電流と負荷電流の両方が流れるという共通点があり、どちらも「L型等価回路」や「T型等価回路」を用いて特性を計算できます。したがって、(ア)には変圧器、(イ)には誘導機が入ります。
* **bについて**
直流で励磁して一定の磁束を作るのは、**直流機**の界磁巻線や**同期機**の界磁巻線です。これらはトルクや起電力を発生させるための電機子巻線と、磁束を作るための界磁巻線が独立して設けられています。(ウ)と(エ)には直流機または同期機が入ります。
* **cについて**
**同期機**(同期電動機)はそのままでは始動トルクが発生しないため、磁極面に「制動巻線」と呼ばれるかご形導体を設けます。これにより、始動時には**誘導機**と同じ原理(アラゴの円板の原理)で始動トルクを発生させます。この記述から、(エ)が同期機、消去法で(ウ)が直流機と特定できます。
以上の組み合わせにより、正解は(4)となります。