要点
正解は(5)。条文の対象、設備、数値要件の組合せを正しく対応付ける問題です。条文の対象、設備、数値要件の組合せを一つずつ確認するのが基本です。復習では、対象・設備・数値条件の三つを一組で言えるか確認すると条文問題に強くなります。
詳細解説
この問題は、電気設備の技術基準の解釈にある高圧需要設備の保護協調の規定を、SOG 付き PAS の SO 動作に当てはめて読む問題である。SOG 付き PAS の SO 動作は、需要家側の短絡事故を検出したときに、配電用変電所の遮断器動作と連携して需要家を切り離す機能である。
PAS は負荷電流は遮断できるが、短絡電流のような大電流をその場で遮断する能力はない。したがって、(ア) は「短絡」である。
SO 動作の対象は、PAS より需要家側、すなわち PAS の負荷側で起きた短絡事故である。もし電源側事故なら、需要家設備を切り離しても事故点を分離できない。したがって、(イ) は「負荷」である。
負荷側短絡を検出すると、PAS はただちに開路せず、まず開放命令を記憶して待機する。変電所の遮断器動作で配電線が無電圧になったのを確認してから PAS を開放するので、(ウ) は「開放」である。
こうして再閉路前に事故需要家だけを系統から切り離しておけば、変電所遮断器が再投入されても健全区間の再送電が可能になる。このため、事故が他の需要家へ広がる波及事故として扱われない。
したがって、(エ) は「波及」であり、正しい組合せは (5) である。